会津みらい法律事務所

令和元年を振り返って

2019年12月26日コラム

令和元年も、年の瀬を迎えています。

会津みらい法律事務所にとって本年を漢字一字で総括するとすれば、「考」という字です。

年間の事件としては、子ども関連の事件が目立ちました。少年事件、児童虐待、いじめ、親権、面会交流などについて、様々な立場に身を置き、問題に取り組ませていただきました。個々の事案において、何が子どもの成長にとってあるべき姿なのかを考えさせられた1年でした。

また、11月30日には、NHKプロフェッショナル仕事の流儀に出演された精神科医本田秀夫先生の発達障害に関するセミナーを受講し、自閉症スペクトラム症について理解を深めました。子ども、大人を問わず、発達障害を抱えていると対人関係で生きづらさを感じていることがあるかもしれません。時には、トラブルに巻き込まれてしまうこともあるかと思います。御家族の方をはじめ、支援する周りの方々も、時には御本人を心配される場面があるかもしれません。弁護士として何ができるのか、それに必要な知識は備わっているのか。まだまだ不十分ですが、悩みを抱えている御本人、御家族の方がいらっしゃいましたら、一緒に考えていきたいと思います。

さらに、上記と関連しますが、弁護士としての方向性を考えさせられる年でもありました。私が法テラス出身者であるためか、福祉関係者の方を通して、生活困窮者、障害者の借金問題などに関わる機会は、本年も相当数ありました。他方で、私自身は、弁護士スキルを高めたいという想いもあり、相続、離婚、不動産問題、債権回収、交通事故など一般的な事件も数多く受任しました。事件処理をこなす中で、どのような弁護士になりたいのか、自分ができることは何なのかを日々考え続けてきました。これは難しい問題であり、答えはまだ出ていません。当面は、目の前の事件に精一杯取り組み、一歩一歩前進あるのみです。

以上、本年の総括とさせていただきます。来年もよろしくお願いいたします。